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help RSS 大地震後の金融市場への影響を考察・・・

<<   作成日時 : 2011/03/12 22:27   >>

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みなさん、こんばんは!
為替千里眼、地震から一晩明け、今回の大地震の被害の甚大さが明らかになってくるなか、被災された皆様においては、ただただ心からお見舞い申し上げる次第ではあります。福島原発での爆発事故を含め、依然として予断を許さない状況が続いておりますが、被災地の皆様は今後も災害情報に重々ご留意いただきたく存じます。

この週末に予想外の展開となってしまい、マーケットどころのお話ではなくなってしまったというのが実情でもありますが、見方を変えれば週末だったのが唯一の救いで、これがウィークデイだったらどうなっていたことかと、考えるだけでも悲観的なセンチメントに支配されます。既に一部では、円資金の枯渇化が懸念されており、週末のマーケットも回避動意にあわせ、海外からレパトリ観測が台頭したようですが、タイミング的にも期末ということもあり、ロイター等で報じられている「ドル円75円説」というのも、まんざら可能性がないとも言い切れない状況ではあります。それでも週末は、円買いというよりかはドル売りという側面が圧倒的で、ドル円は長期トレンドのサポート下限81.90付近まで下落したものの、ユーロドルは1.39にジャンプアップ、オージーもパリティ割れから再び1.02手前まで上伸しておりますので、円高という表現も少々違和感を感じるところではあります。

引続き週明けの金融市場の動向が気掛かりではありますが、今週もリビアを初めとした中東情勢の悪化や原油価格の高騰などを背景に、従来のインフレ懸念から景気後退観測にシフト、また利上げ観測を背景に堅調に推移してきたユーロは、周縁国の債務問題の再燃により大幅に調整され、リスク資産全般的に価格の調整が入ったというのがメインの動きではありました。そして週末の本邦大地震による回避動意の強まりで、原油価格は100ドル割れ目前まで下落、さすがに週末のNY株は小反発となりましたが、今回の大地震は金融市場でも大きく取り沙汰されており、株価の一段の下落は不可避なものとなりそうです。

CFTC IMM positions ( March 8, 2011)
JPY:Long43,205  Short26,549
EUR:Long98,171  Short35,877
GBP:Long54,967  Short21,061
CAD:Long81,253  Short 3,709
CHF:Long30,841  Short 7,180
AUD:Long80,756  Short 7,061
NZD:Long13,467  Short 9,121

※先週データはこちら

IMMポジションです。タイムラグ的な部分こそありますが、今週はドル円が大きく値を伸ばしたことで円ロングは大きく減少、一方のユーロは先週に引続きロングが大きく拡大しております。もちろん、週末の大きな動意の分は数値に反映されておりませんので、来週データには円ロングの再拡大と、ユーロロングの減少が反映されていると思いますが、大地震以降、再びドル売りに拍車が掛かっておりますので、現状IMMポジションから基調的な部分を判断するのは難しいものの、大局的にはドルショートが引続きメインとなるような雰囲気は残されております。

US10Y Treasury Notes
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CBOE Volatility Index S&P 500
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10年債利回りと恐怖心理指数(VIX)です。株価堅調とともに利回り水準の上昇を続けてきた米10年債ですが、中東情勢の悪化から来る原油価格の急騰で利回りは頭打ち、早期利上げの可能性を排除したことで、下落の一途を辿っている状況です。既に米QE2を起点とする過剰流動性相場は既に息切れしており、新たな材料が欲しいところに、原油高騰、ECBの利上げ観測、そして今回の日本の大地震、様々な要素が内在するなか、債券市場も荒れ模様となっておりますので、円債金利も米債をアンダーパフォームするかどうか、相当に不透明になってきたと言え、日米金利差の観点からも再び円高に傾斜する恐れは高まってきたように思えます。

相変わらず余震続きの関東地方ではありますが、状況が状況だけに引続きマーケットの情報以上に、災害情報に注力している現状です。詳細まで伝えられずに恐縮ですが、また明日状況を窺いつつ、来週のマーケット展望をお伝えできたらと思います。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
千里眼さん、無事で何よりです。

首都圏では物理的な被害はさほど大きくなかったものの、今後は余震など二次災害に気をつけねばなりません。

地震発生後の円高については一部に保険会社が絡んでいるという話もありますが
ここは冷静に対処したいものですね。
CHIKO
URL
2011/03/13 13:02
初めまして(^^)/~~~。
いつも拝見しています。

お聞きしたいことがありまして。
リスク回避状態の時、豪ドルは対ドルで売られるのでしょうか?
それとも、買われるのでしょうか?

以前の反応はドル買いだったと思うのですが、ドルの価値が減価して、オージーが逃避先として買われる傾向が強くなってるような気がするのですが、このような理解は見当違いでしょうか?
とし
2011/03/13 20:08
「CHIKO」さん、こんにちは!
今回の大地震での甚大な被害に、ただただショックを受けておりますが、被災地の方々には改めてお見舞い申し上げる次第ではあります。東京のオフィスも壁に亀裂が入ったり、天井が一部崩落したりと、本当に恐ろしい思いをしましたが、円高に関しては3月中は実需のフローが相当に観測されておりますので、積極的に押しを拾うような状況ではないと見ております。
千里眼(エニアグラミスト)
2011/03/14 15:33
「とし」さん、はじめまして!
今後とも宜しくお願いいたします。

>リスク回避状態の時、豪ドルは対ドルで
>売られるのでしょうか?
>それとも、買われるのでしょうか?

教科書的には売られる判断となります。
オージーやカナダなどの高金利通貨は、高ベータと呼ばれ、リスク許容の拡大によって選好されやすい通貨、つまり回避動意では売られやすい通貨という認識となります。ただし、ご指摘のとおり、最近は回避動意でもドル売りに傾斜しており、単に「リスク回避=ドル買い」にはならなくなってきております。

背景には、原油高によるインフレ懸念をバックとしたFed以外の中銀による利上げ観測の強まりがあったと思われますが、最近ではその期待感もすっかり後退し、逆に原油高が景気後退懸念を生み、原油高がドル買いの要素として意識されることもありました。

結論としては、大前提には回避動意にはドル買いがあります。安全資産としての米債買いがあるためですが、最近では一概にドル買いとは言えなくなってきているのが実情で、としさんのご認識の通りです。ただし、その状況がいつまで続くものかどうかは不透明で、いずれかは地合いが変化し、再びドル買いになる可能性が高いということが言えると思います。玉虫色の見解で恐縮ですが、現状は何ともいえないのが実情です。
千里眼(エニアグラミスト)
2011/03/14 15:53

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