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<<   作成日時 : 2011/07/02 20:42   >>

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みなさん、こんばんは!
為替千里眼、今週も1週間お疲れ様でした。
ご周知のとおり、米株は5日連続の続伸で明けの東京株も再び上値トライの様相が予想される週末ではありますが、とりわけ積極的なリスクテイクと言う割りにはドル円が停滞しており、いまいちクロス円のクロスらしい値動きが見られないのが少々残念なところで、現状はストレートの動きの歩調を合わせた値幅しか取れていないというのが実情です。昨晩はISMの予想を上回る結果を背景にNYダウは+168ドルの大幅高、債券市場も軒並み下落で米10年債利回りは3.197%まで反発、基調的には依然として利回り低下傾向にあるものの、ようやく調整反発の局面に入ったという感じです。来週以降も米マクロが堅調な推移を続けるようであれば、市場のリスクセンチメントも損ねることなく推移すると思われますが、来週はご存知のとおりISM非製造業のほか、メインイベントとなる雇用統計が控えているだけに、その結果次第では再びリスクセンチメントは後退する恐れがある点だけは念頭に置いておきたいところです。

さて、今週はギリシャ関連の話題に支配された1週間ではありましたが、先のギリシャ新内閣の信任投票に始まり、ギリシャ議会での中期財政戦略(MTFS)の採決、そして関連法案の採決と一連のリスクイベントを無難にこなし、ギリシャに対する第5トランシェの実行は、ほぼ確定的なものとなりました。当初よりある程度MTFSの可決は織り込まれていただけに、ユーロドルの1.45は厳しいという見方もありましたが、MTFSの可決で上値を伸ばしたあとも特段目立った解消が出なかったことから、来週の金融政策会合での利上げ期待が下支えしている可能性が高く、木曜日の会合までは特段大きな下落に見舞われる可能性は低いと見ております。一方のポンドは、利上げ時期が一段と後退するのでは?との思惑が上値を抑制しており、ユーロに比べ低調、金融政策面スタンス面での温度差などを背景にユーロポンドは年初来高値0.91Midを試すかのような勢いとなっております。

CFTC IMM positions (June 28, 2011)
JPY:Long34,319  Short20,696
EUR:Long68,800  Short35,813
GBP:Long27,928  Short46,277
CAD:Long21,896  Short23,759
CHF:Long21,412  Short11,464
AUD:Long58,957  Short12,060
NZD:Long22,242  Short 3,878

※先週データはこちら

米マクロの改善など、世界的な景気後退懸念が後退したことを背景に、来週以降全体的にリスクポジションが増加してくると思われますが、現時点ではまた数値的な部分での確認はできておりません。円ロングは前週比で-1.3万枚、ショートも0.6万枚程度増えておりますので、ネットロングが約2.0万枚程度減少、その他通貨は概ねロングもショートも減少したという感じですが、ポンドだけはショートの増加の方が大きく、前週のネットショート1.2万枚から1.9万枚程度に増加しております。来週は言うまでもなくRBAやBOE、ECB会合が焦点となりますので、金融政策スタンスの方向性が定まれば一段と基調的な部分は明確化してくると思われますので、さらにドルショート寄りの展開が強まるのではないかと踏んでおります(ポンド以外)。

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US10Y Treasury Notes
画像

週末にかけて急反発した10年債利回りです。今週行われた2・5・7年債の債券入札は軒並み低調で、ギリシャ懸念の後退、そして米マクロの予想以上の改善などが債券市場を圧迫いたしましたが、QE2の終了という部分もまた多少なりとも左右した模様です。また、足許の連邦債務引上げ協議が難航、長期化が懸念されるなかで財政プレミアムの高まりという側面もあったかもしれません。いずれにせよ、従来のような利回り上昇が日米金利差拡大という思惑に繋がりにくく、悪い金利上昇というギリシャと同等の見方をされる恐れがあるため、この連邦債務上限の引上げ問題が収束するまでは、あまり利回り動向が参考にならないかもしれません。リード上院院内総務は7月4日の独立記念日に伴う休会を返上し、来週も債務上限引き上げを巡る協議を続けることを明らかにしていることから、市場もまたこの問題に神経質になってくると思われます。

来週の焦点としては、先述のとおりRBAをはじめBOE、ECBの金利発表が注目されます。RBAに関しましては市場予想は軒並み現状据置き、先のRBA総裁発言では利上げの可能性を少なからず示唆しておりましたが、市場予想の大半は現状据置きです。そしてBOEに関しては先の議事録での明らかになったように、時間と共に利上げバイアスが後退しつつあり、現状据置きでも量的緩和規模を拡大させるスタンスに傾倒しつつある委員が増えつつあるのが実情です。

足許の英マクロを精査すると、予想以上に英景気の後退が強まりつつあり特に個人消費の弱さが背景にあります。MPCは元々目先のインフレ率より引き続き内需の見通しに注意を払う意向を示しており、英景気が一段の下支えを必要とした場合に追加緩和を行う意思があると一部の委員は表明しております。目先のインフレ率が+5%を超えるかもしれないという状況下で、すんなり量的緩和規模(APT)を拡大するとは思えませんが、英金融政策絡みの材料はなにかとネガティブに捉えられる可能性がある点には注意が必要です。

ECBに関しては特に言うこともなく、先の欧州議会で議会証言でトリシェ総裁は、金融政策について6月の理事会後の記者会見と同様に「強い警戒状態にある(a state of strong vigilance)」とコードワードを用いて、7月7日の会合での利上げが規定路線であることを示唆しておりましたので、こちらの焦点は今後の金融政策スタンスと追加利上げの時期についての思惑がユーロ動向を左右する形となりそうです。

今週を境に少々流れが変わったような雰囲気ではありますが、目先回避的なドル買いから、再びリスクオンの展開に完全に移行できるか否か、来週の展開に期待したいと思います。

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では、来週も暑い日々が続きそうですが、体調に気をつけて頑張りましょう!

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